浮田健太郎 2021/04/12
MKSAP10 メンタルヘルス タイムスタンプ
初期研修中はメンタルヘルスに関する勉強はしたことがありませんでした。救急外来などで、恥ずかしながら陰性感情を持ちながら対応していましたが、今回のレクチャーをきっかけに勉強をしました。今後、初診外来などでうまく対応ができたらなと思います。
浮田健太郎
「特定の主題に限定されない、多数の日常的出来事に関する過剰な不安、ほとんど毎日、日常生活に支障をきたすほどの強い制御困難な不安」
GAD-7;7つの質問を2週間にどの位感じているか評価。重症度の長期的モニタリング、治療効果を確認に有用。
スクリーニングとしては初めの2つの質問で構成されるGAD-2でもプライマリケアにおいてはOK。
うつ病との鑑別が大切
PHQ-4;うつ病との鑑別に有用。オーバーラップはあるが二つを鑑別することで治療やコンサルトが変わります。
スクリーニングでひっかけたらDSM-5で照合する。
ポイントは6か月の継続、コントロールが効かない、
1.落ち着きのなさ、緊張感、神経の昂ぶり、
2.疲労しやすい、
3.集中困難、
4.易怒性、
5.筋緊張、
6.睡眠障害
のうち3つ以上を満たすこと。
全般性不安障害の鑑別診断
様々なものがあるが、見た目からはわからない内分泌疾患を疑うことが重要。
全般性不安障害のリスク因子
ガイドラインではGAD高リスクであっても、スクリーニングの推奨は現時点ではされていない
(有益性を示す質の高い研究がまだ少ない)
全般性不安障害の治療
LEARNモデル(20:29)
GADの入院適応と精神科コンサルトの時期(21:12)
「苦痛や日常生活の妨げとなる1つ以上の身体症状があり、身体症状に関連した過剰な思考、感情、行動がある。少なくとも6か月間の医学的に説明のつかない身体症状の持続。」
重症度はDSM-5のBの症状の数によって分類する。
1.自分に症状の深刻さについて不釣り合いかつ持続する思考
2.健康または症状について持続する強い不安
3.これらの症状または健康への懸念に費やされる過度の時間と労力
鑑別疾患(30:12)
診断する前に、内科的疾患や他の精神疾患を十分に評価し、最適な治療を行う
Long COVID(⾧期間COVID)とも呼ばれる
PHQ-9またはPHQ-2でスクリーニング(40:37)
15点未満であればプライマリケアで治療可能。
重度のうつ病や初期治療の失敗、複雑な併存疾患、高い自殺リスクのある患者では精神科医に紹介が必要となる。
大うつ病性障害の治療(43:10)
レポートしたセミナー : MKSAPで学ぶプライマリケア疾患